＃ A Fairy tele 第一章「マビノギオン―エリン来冠―」

我らは今、帰還したり

南の陰の地にも逃げず、
アスカラ（魔法使いの土地）より知を身につけ、
幾度も悪しき者々に挑み続ける。

我らは今、最光したり

黒く渦巻くものに破れながらも、
全知全能の光の誕生により
ついに我らは悪しき者どもを貫いた！

我らは今、来冠したり

さあ、王の誕生だ。
双鳥の神殿にて光の剣で―運命の石―に時を刻む。
その瞬間、民草の歓喜の声は空に響き、
王は太陽の光に包まれた。

祖父を倒せし王の名は―――



A Fairy tele　第一章「マビノギオン―エリン来冠―」より



久し振りにＦＴ（ Fairy teleだと長いので略してみた）のラクガキ。
運命の石のモデルはアイルランド、ニュー・グレンジの古墳の入り口にある巨石。
この石は全面に渦巻き模様が刻まれています。